About Tango™
タンゴオフサルミックレーザーは最新の緑内障治療と白内障治療に対応した、高品質・高性能のシステムです。
この装置は、エレックス社が長年にわたり蓄積したヤグレーザーの経験を基に開発され、2つのレーザーキャビティー１つのレーザーヘッドで発振させる独自の技術を採用しています。
またレーザー装置の心臓部には、優れた耐久性と安定した出力を持つ新設計のレーザーヘッドを搭載し、正確で再現性のある治療を提供します。タンゴオフサルミックレーザーは、眼科の高度なレーザー治療に対応できる2波長のレーザーを供給し、最新の緑内障レーザー治療（SLT）に対応しています。また、眼科のヤグレーザー治療においてもっとも重視されている、正確なフォーカスと低いエネルギーで安定した光破壊を実現した、最上級モデルです。
Tango™ Advantages
- 最新の緑内障治療レーザー（SLT）を搭載
- 優れた光学設計のレーザースリットランプと完全一体化
- 特殊コーティングミラーを採用した新設計のレーザーヘッド
- 独自のデュアルモードレーザーキャビティー
- 低エネルギーで安定した切れ味を実現
- 正確なファインフォーカシングシステムを採用
Tango™ in SLT Mode
SLTモード
Tango™は精度の高さが特徴で、パラメータの設定を0.1 mJきざみで増加させて調整できます。この性能が、優れたエネルギー制御と一体となり、きわめて正確なSLT処置を可能にしてくれます。SLT処置のパラメータは全て業界が認定した手術手順に対応して考案されていて、これにより治療選択肢が大きく広がり、患者は実効性のある結果を確実に得られます。また処置を個々の患者の反応に合わせられます。
処置はシングル照射モードで行い、スポットを連続的だが重複しないように、線維柱帯の内側半分に当てます。各患者の至適エネルギー準位を決めるには、エネルギー準位を小気泡の形成が認められるようになる閾値のエネルギー準位まで少しずつ上げるか、又は気泡形成が認められたら下げるようにします。
線維柱帯の有色素細胞のみを選択的に傷害し、線維柱帯の基本的構造に影響を与えません。
→繰り返し治療が可能です。
→外的手術に影響を与えません。
選択的光加熱分解理論を利用した熱傷害のないレーザー治療です。
→低エネルギーで低侵襲撃のやさしい治療です。
→重篤な術後合併症がありません。
優れた眼圧下降効果が得られます。
→ALT既往の有無に影響されません。
→薬剤との併用が可能です。
高精度なエイミングビーム
→高輝度でシャープなエイミングビームは視認性が良く、安全かつ正確な照射が可能です。
Tango™ in YAG Mode
YAGモード
YAGモードのとき、Tango™は、少ない照射数と低累積エネルギーで効果的な組織の切開を可能にしてくれて、眼内レンズに点状のキズが生じるリスクが激減します。Tango™は、ウルトラガウシアンビームプロファイルが特徴で、ビーム形状の中心に大きなエネルギーを集中させて、高エネルギー密度を実現し、至適条件では約1.8 mJの光破壊（空中）が得られます。これは、ファンダメタルビームプロファイル で通常3～4 mJの光破壊（空中）を得るその他のヤグレーザーに匹敵します。
低エネルギー破壊は、ウルトラガウシアンパルスを生成するように至適化された、カスタム設計のレーザー共振器によってのみ達成することができます。レーザー共振器は、わずか4ナノ秒の短パルスを、高いピークエネルギーで発生させなくてはなりません。
パルスの立ち上がり時間が速いことが、もう一つの重要な因子です。これによりエネルギーが急速に光破壊の閾値に達し、そのため生成されるプラズマボールが小さく締まり、生じる衝撃波が小さくなって、周辺組織を損傷するリスクが小さくなります。
ウルトラガウシアンパルスとパルスの立ち上がり時間の速さがあいまって、少ない照射数の低エネルギー及び低累積エネルギーでのプラズマ形成と組織切開に寄与し、安全で高精度の処置が可能になります。
●ファイン フォーカシング システム
ファインフォーカシングシステムは、高精度の2点式照準システムで、±８μmの精度で組織からの焦点のズレを容易に把握できるため、正確な照準が可能で、眼内レンズへ損傷を最小化します。
●ウルトラガウシアン ビームプロファイル
特殊コーティングミラーを採用した新設計のレーザーヘッドにより、ヤグレーザーの性能を大きく左右する優れたビーム形状を提供し、他に類を見ない低いエネルギーで安定した治療が可能です。
●ファーストライズタイム
高速の電気系統と独自のソフトウェアにより、立ち上がりの速いエネルギー放出を実現し、正確で再現性のある安定した光破壊を提供します。
●独自のソリッドステートQスイッチ
ソリッドステートのQスイッチシャッターを採用した独自のヤグレーザーキャビティーは、一般的なQスイッチと比較して劣化が少なく長寿命です。
Optimized for Anterior Segment Viewing
前眼部観察がとっても見やすい
タンゴ オフサルミックレーザーのスリットランプは前眼部がとても見やすく、 SLTとYAG治療に最適にデザインされています。
16°のステレオスコープで立体的な角度でガリレオ式内方視を特徴とし、タンゴオフサルミックレーザーは浅く焦点を合わせることができるので、自然で立体的な見方を提供します。次世代のフィルタ技術により可能な限りの最高のカラーバランスを提供します。
Features and Options
トータルアクセススタンド
独特なベース部分の形状は、車椅子によるアクセスが容易です。
トータルモバイルスタンド
4つのキャスターにより移動が簡単です。
また、術者側のキャスターにはロック機能が備わっています。
トータルモバイルロースタンド
4つのキャスターにより移動が簡単です。
また、術者側のキャスターにはロック機能が備わっています。
バックリット照明付リモートコントロール
暗室での視認性に優れ、スリットランプの左右いずれかの側に設置することが可能です。
Specification
| SLT mode | YAG mode | |
| レーザー | Qスイッチ半波長Nd:YAG | QスイッチNd:YAG |
| 波長 | 532nm | 1064nm |
| 出力 | 2.0mj（最大) | 10mj（最大) |
| パルス幅 | 3 nsec | 4 nsec |
| バーストモード | シングル | 1,2,3パルス/バースト |
| スポットサイズ | 400μm | 8μm |
| 入力電源 | 100V、50/60Hz、5A | |
| サイズ | （W）755 X （D）435 | |
| 重量 | 31kg | |
タンゴ オフサルミックレーザー
医療機器承認番号：21600BZG00033000
