ウルトラQ オフサルミックレーザー

Capsulotomy

今日の新世代眼内レンズ(IOL)には厳しい要求事項があり、水晶体嚢切開や虹彩切開の手術時には、かつてない水準の正確さが求められます。

組織をより効率的に切開して、累積使用エネルギーを少なくするために、最も重要なのは、超低水準のエネルギーで光破壊を達成することです。エレックス社の各ヤグレーザーは、最新鋭の技術が特色で、効率的な低い出力水準と少ない照射数で、水晶体嚢切開術や虹彩切開術を行うことができます。それでレンズの点状の傷、網膜肥厚、眼圧上昇、あるいは周辺組織の二次的損傷といった副作用のリスクが減少します。

IOL-Friendly Photodisruption

Ultra Q™/Tango™は、業界で最も低エネルギーの1.8 mJ(空中)での光破壊を達成し、少ない照射数と低い累積エネルギーで、効率的に組織を切開します。Ultra Q™/Tango™は、ウルトラガウシアンビームプロファイルが特徴で、ビーム形状の中心に大きなエネルギーを集中させて、高エネルギー密度を実現します。これにより、効果的に水晶体嚢切開や虹彩切開の処置を行うのに必要なエネルギーが少しですむだけでなく、レンズに点状のキズが生じるリスクが大幅に減少します。

Capsulotomy for Presbyopic IOLs

後房水晶体嚢への挿入により老眼を矯正する眼内レンズには、的確な水晶体嚢切開が必要です。瞳孔に対して眼内レンズのセンタリングが良好であれば、レンズ機能が最適になります。逆にレンズの偏位は、光輪視や視力低下の原因となることがあります。嚢の張力や視軸における眼内レンズの位置に影響のない、完璧に中心の合った、正確な水晶体嚢切開を目指しています。Ultra Q™で行う正確な超低エネルギーの光破壊により、レンズに損傷を起こさせずに、正確に調節された水晶体嚢切開術の開口部が作成されます。リッジがなくて嚢がレンズに固着する場合も同じです。

Iridotomy for Phakic IOLs

近視又は遠視を矯正するために考案された屈折眼内レンズ(有水晶体眼内レンズとも言う)は、虹彩の前面、又は虹彩と元からある水晶体との間に挿入できます。眼内レンズで瞳孔ブロックが誘発される可能性を完全になくすため、これらのレンズでは手術前に周辺虹彩切開術を要します。虹彩切開の開口部は、房水流が一定になるだけの大きさが必要で、なおかつ光が透過して瞳孔に戻ることで複視を起こさない程度に、小さくなくてはなりません。Ultra Q™では多くの場合に、他のヤグレーザーより低いエネルギーの単回照射で、適正な大きさの虹彩切開ができます。